例会

2022.05.29例会

2022年度第1回例会

日時・開催形態:2022年5月29日(土)14:00~16:30(Zoomオンライン開催)

司 会:久保田裕之(日本大学)、前田尚子(名古屋市立大学)


報告者1:長谷川拓人(成蹊大学大学院)

報告題目:ヤングケアラーにとっての離家――家を離れる前/離れた後の「ケアとの距離」

要旨:本論文では、離家経験を持つ元ヤングケアラーへのインタビュー調査をもとに、 ヤングケアラーが、どのようなメカニズムで家族のケアを抱え込み、その状況を乗り越え、 家を出た後はいかにしてケアに関わっていくのかを明らかにした。ヤングケアラーが、 自分の人生と家族のケアのバランスをうまく取るためには、「ケア」の物理的・精神的・感情的な側面を把握し、 必要に合わせて「ケアとの距離」を調整していくことが重要になる。

コメンテーター:木下衆(慶應義塾大学)


報告者2:上野志保(大阪市立大学大学院)

報告題目:育児期におけるワーク・ファミリー・コンフリクトの国際比較――両立支援とジェンダー不平等に注目して

要旨:本稿では「仕事と育児の両立の困難」を捉える概念として、 従来のワーク・ライフ・バランスではなくワーク・ファミリー・コンフリクトに注目し、 国際比較調査のデータにもとづいて分析を行った。「仕事と育児の両立の困難」に影響を及ぼす要因として、 育児休暇や休業補償などの家族政策とジェンダー不平等指標を用いた。 分析の結果、家族政策が充実し、仕事と育児の両立について男女共に責任を持って取り組んだとしても、 ワーク・ファミリー・コンフリクトが無くなるわけではないことがわかった。

コメンテーター:中西泰子(相模女子大)