例会

2023.02.17例会

2022年度第3回例会のご案内

2022年度第3回目の例会は、「食支援からみる家族 子ども食堂の取り組みから」と題し、下記の通り(対面とオンライン併用)にて開催いたします。昨今、子ども食堂の活動は全国各地で社会的関心を集めて久しいといえるでしょう。第3回例会では、地域社会学がご専門の清水洋行氏と松戸市で子ども食堂を運営している高橋亮氏をお招きして、地域における子ども食堂の多様な広がりが、家族にとってどのような意味を持っているのかを探る企画としました。年度末でお忙しいことと思いますが、ぜひふるってご参加ください。

 

     : 2023年3月19日(日)14:00~16:00 

会      : 聖心女子大学 4号館2階4-2教室(オンラインも併用します)

    :  会員・非会員ともに事前登録が必要です

 

第一報告:清水洋行氏(千葉大学・地域社会学)

報告題目:地域における食支援活動の展開とこども食堂・食料支援

報告要旨:本報告は、2012年頃から全国各地で急速に広まったこども食堂とコロナ禍において増加したフードパントリー等の食料支援の活動を、地域で多様に実施されてきた食支援活動に位置づけることにより、近年のこども食堂と食料支援の特徴やそれらの設立・展開の社会的背景を浮かび上がらせることを目的とする。ここでの「食支援活動」は必ずしも社会的・学術的に定まった言葉ではなく、1986年に配食サービスと会食会を中心とする老人給食活動の中間支援組織として設立された現・全国食支援活動協力会が、近年のこども食堂の広がりを受けて、その支援対象を包括的に扱うために用いたフレームをさす。報告では、1972年に始まる老人給食活動からの食支援活動の歴史的な展開をふまえつつ、2021年と2022年に全国の食支援活動(配食サービス、こども配食、会食会、地域食堂等、こども食堂、フードパントリー)を対象に実施した質問紙調査の結果等にもとづいて考察を行う。

 

第二報告:髙橋亮氏(NPO法人Matsudo子どもの未来へwith us代表理事)

報告題目:地域が家族にできること(子ども食堂の実践を通して)

報告趣旨:2016年からの子ども食堂の開始から、その後の困窮家庭を対象とした「松戸市子どもの学習支援事業」の運営、フードバンクの設立運営、子どもの居場所の中間支援団体等の実践を通して多くの子ども・若者と関わってきたが、そこから見えてくるのは家庭と地域との関係性である。地域社会からの孤立は貧困、虐待、ヤングケアラーなど家庭の抱える問題を深刻化させること、親以外の多様な大人の関わりは、学力や体験、将来の選択肢や主体的に生きていく力など子どもの育ちに大きな影響を与えることを実感している。SNSの普及、新型コロナウイルス禍などにより格差と分断は拡大しており、家庭と地域社会の関わりを問い直す必要を感じている。実践を通して見えてきた地域と家族との関わりから「誰一人地域から取りこぼさない社会」を目指し「子どもにやさしい街(ユネスコ)」実現ために私たちに何ができるのか、共に考える機会としたい。高橋亮氏

 

司会:大日義晴(和洋女子大学)、米村千代(オーガナイザー、千葉大学)


【例会会場ご案内】

聖心女子大学4号館(聖心グローバルプラザ)2階4-2教室

https://www.u-sacred-heart.ac.jp/social-partnership/plaza/

本研究例会は家族問題研究学会と聖心女子大学グローバル共生研究所との共催により実施します。


*事前登録の方法は下記の通りです。

以下のリンクあるいはQRコードより登録用フォームにアクセスして必要事項をご記入の上で回答を送信してください。

 

https://docs.google.com/forms/d/1fW91VKx8eKTCc6cqZRxxMFdogQOVm_xO_7lMFDA1u48

 

3月14日(火)までに事前登録された方には配布資料へのアクセスについてメールにて連絡いたします。また、オンライン参加用のURLも併せてお知らせします。3月15日(水)以降に登録された方には、それぞれフォームよりお知らせする予定です。なお例会会場ではゲスト用のWi-Fiアカウントを発行しますので、持参されたノートパソコンやタブレットに資料をダウンロードすることもできます。例会当日に紙での配布はいたしませんのでご注意ください。