例会

2026.01.24例会

2025年度第1回例会開催(1/24)のご案内

2025年度第1回目の例会は、「 危機的妊娠をした女性への支援と課題」と題し、 下記の通り対面とオンライン併用にて開催いたします。


いわゆる0歳児虐待死の背景にある、 危機的妊娠をした女性の孤立や支援体制の乏しさに関心が集まるな か、 社会福祉の立場から韓国と日本でこのテーマを近年精力的にご研究 されている姜恩和先生(目白大学)と、 妊娠葛藤相談など支援の現場で活動しておられる赤尾さく美氏( 一般社団法人ベアホープ理事・全国妊娠SOSネットワーク理事) に、そのような状況に置かれた妊娠・ 出産の現状についてお話しいただきます。


日  時:2026年1月24日(土)14:00~16:00   

会  場:慶應義塾大学三田キャンパス西校舎512教室( オンラインも併用します)

参加資格:会員・非会員ともに事前登録が必要です


第一報告:姜恩和氏(目白大学)  

報告題目:危機的妊娠をした女性への支援と課題①― 韓国の取り組みと慈恵病院の内密出産事例から考える

報告要旨:韓国における予期せぬ妊娠をした女性への支援は、 長らく「未婚母」、すなわち婚姻歴のない女性が妊娠・ 出産した場合に限定されてきました。 支援の中心は養子縁組であり、 未婚母の子どもは要保護児童として位置づけられてきました。 しかし、2000年以降は母子分離ではなく、 産んだ女性が育てられるための支援が整えられるようになり、家族 法改正、養子縁組制度改正、保護出産制度の導入など、 状況は大きく変化しています。本報告では、 韓国における危機的妊娠を経験した女性への支援の展開と、 その変化をもたらした社会的・制度的背景について検討します。 また、 熊本市の慈恵病院にて取り組んでいる内密出産事例について、 調査研究の途中経過ではありますが、 女性たちが内密出産に至った背景、病院による支援の特徴、 そして妊娠期支援の課題についても報告したいと思います。


第二報告:赤尾さく美氏(一般社団法人ベアホープ理事・ 全国妊娠SOSネットワーク理事)  

報告題目:危機的妊娠をした女性への支援と課題②

報告要旨:出生数が70万人を切った深刻な事態の一方、 人工妊娠中絶は微増しているという昨今の日本の現状があります。 今回は、誰にも言えない妊娠、 危機的妊娠に葛藤する女性たちに現場で対応する中で見えた、 妊娠に行きつくまでの過酷な生い立ちや孤立、困窮、障害、 依存などといった産み育てることができない背景の課題と、 その女性たちを受け止めるための迅速かつ柔軟な医・職・ 住の受け皿の欠如の課題についてお話させていただきたいと思いま す。また、そういった女性たちが特別養子縁組、 特にセミオープンアダプションを選択した中で変わっていく例も交 えながら、内密出産や赤ちゃんポストだけが結論ではない、 建設的な道筋についても示唆できればと思っています。


司会:菊地真理(大阪産業大学)・木下衆(慶應義塾大学)

  

【参加費】:会員・非会員とも無料


【例会会場ご案内】  

・田町駅(JR山手線/JR京浜東北線)徒歩8分

・三田駅(都営地下鉄浅草線/都営地下鉄三田線)徒歩7分

・赤羽橋駅(都営地下鉄大江戸線)徒歩8分


 三田キャンパスまでのアクセス、また三田キャンパス内の地図は、 以下のリンクをご参照下さい。  

 会場の西校舎は、キャンパスマップ5番の建物です。

https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html


【参加手順】:会員・非会員ともに事前登録が必要です。 以下のリンクより登録用フォームにアクセスして必要事項をご記入 の上で回答を送信してください。  

https://forms.gle/zaB169yZt5kQucY18


【資料の配布について】  

1月20日(火) までに事前登録された方には配布資料へのアクセスについてメール にて連絡いたします。

また、オンライン参加用のURLも併せてお知らせします。

 1月21日(水)以降に登録された方には、 それぞれこのフォームの確認メッセージにてお知らせする予定です

会場ではeduroamも利用できますし、参加者のWi- Fi利用が可能となるよう、キャンパスに申請中です( 個別の接続の不具合には対応できません)。

当日の紙資料の配付は行いません。 資料は事前にお手元のPC等にダウンロードしてご持参ください。